革靴が傷む原因について
ビジネスシーンで、革靴を履くことが多い人は少なくない。
昔から、その人となりを見るなら、足元を見れば良いと言われているが、それほど、ビジネスマンにとって靴のコンディションの維持は大切だ。
汚れが付着しているなんてもってのほか。
細部まで気を配れているかどうかによって、信頼できるかどうか判断されると言っても過言ではない。
つまり、極力革靴が傷むことを避けることも必要であるということだ。
革靴が傷んでしまう原因は大きく2つある。
一つは、カビの発生だ。
そしてもう一つが、ひび割れだ。
カビの発生を抑え、ひび割れが生じない工夫をして大切に履くことができれば、革靴はおどろくほど長持ちする。
チープな靴を購入しながら、何回も買い替えるのも良いが、良いものを買って、丁寧にお手入れしながら長く履く選択肢もある。
どちらが良いかは、人それぞれの価値観によるが、いずれにしても、革靴は良い状態をキープしながら履き続けていきたいものだ。
カビが発生する原因と防止策について
革靴にカビが発生する原因は、長く濡れた状態が続いたことや、蒸れなど足から出た汗や汚れなどが挙げられる。
雨の日も、当然ビジネスをおこなうため、濡れてしまうのは仕方がないのだが、その後のケアがとても大切になる。
とくに、シワ部分は、なかなか乾きにくい場所でもあるため、念入りに乾かす必要がある。
そして、すぐに靴箱にしまったりせず、除湿剤などを使ったり、陰干しして風に当てるなどの対策が必要だ。
もちろん、雨の日に限らず、足の汗によってもカビは発生しやすいため、同じように適度に乾燥させる工夫をしてほしい。
靴箱にしまったままにしていると、カビが生えやすいため、扉を開けて風を通すことも有効だ。
ただし、ドライヤーを使うのはひび割れの原因になるので、使用はおすすめできない。
毎日同じ靴を履かず、いくつかの靴を交互に履くなどして、靴の内側も乾燥させられるよう工夫してみるのも良いだろう。
ひび割れ対策について
やはり、毎日同じ靴を履き続けるのがリスクが高い。
同じ靴を履き続けるのは、ひび割れにもつながりやすいからだ。
一般的なお手入れ方法は、まず馬毛ブラシで優しくほこりを取り除き、柔らかいクロスとクリーナーでケアして、ツヤをもたらすクリームなどを塗っていく。
クリームは、靴の色に合わせて選び、豚ブラシで塗るようにする。
注意するべきことは、細部までしっかり塗ることだ。
とくにシワができている部分は丁寧に塗るようにすると良い。
お手入れの頻度について
雨に濡れた日はもちろん、お手入れが必要になる。
乾かした後は、クリームなどで仕上げをしよう。
ひび割れ、乾燥対策を目的としたお手入れの場合は、2週間に一回程度の頻度で良いと思うが、様子を見ながら頻度を上げていくと良いだろう。