乾燥は敵!
本革は定期的なケアを必要とするアイテムなのだが、ケアを必要とする背景には乾燥を防ぐという理由が隠されている。
実は本革というのはケアをしないまま使い続けてしまうと、乾燥していき革の潤いがなくなってしまう。
本革というのは動物の皮から作られているので、非常にデリケートな素材なのだ。
人は皮膚が乾燥したらシワになったりひび割れが起こったりする。
動物の皮だって乾燥するし、乾燥したらシワになったりひび割れが起こったりしてしまうのだ。
一度ひび割れができてしまったら、ひび割れができる前の状態に戻すのは非常に難しいのだ。
そのため、まずはその状態にさせないようにケアをしていくことが大事になってくる。
汚れを落とす
ケアをする場合は、まず皮に潤いを与える前に汚れを落として綺麗な状態にしてあげよう。
汚れは布やブラシなどを使って落とすといいだろう。
汚れが分かりやすい表面はもちろんだが、縫い目部分や生地が重なっている部分はホコリが溜まりやすいので確認しよう。
ブラシで汚れを落とすときには、優しくブラッシングするのがポイントだ。
汚れを落とそうと強くブラッシングしてしまうと傷をつけてしまういことあるので注意して行おう。
もしもブラッシングで落ちないような汚れがある場合は硬く絞ったタオルで拭いて落とそう。
固まった汚れというのは、水分を与えることで落ちやすくなることを覚えておこう。
クリームを塗る
汚れをしっかりと落としたら、次はクリームを塗っていく。
クリームを塗ることによって革に潤いを与えるので、革がひび割れたりシワができてしまうのを予防することができる。
クリームを少量布にとったら革全体に薄く伸ばしていく。
この時、クリームを丁寧に塗ろうとゆっくり塗っていくのはNGだ。
ゆっくり塗るという行為はシミの原因になってしまうので、手を素早く動かしてささっと塗っていこう。
クリームを塗るときのクリームの量の目安は鞄で1円玉くらいの量が目安となっている。
たっぷり塗ればいいというわけではなく、クリームの塗りすぎもシミの原因になるので気を付けたいものだ。
乾かし余分なクリームを落とす
クリームを塗ったらしっかりと乾かしていく。
この乾かすという工程は塗ったクリームを革に馴染みやすくするために行うものだ。
乾かす時間は大体30分~1時間程度が目安だ。
しっかりクリームを乾かしたら、最後の仕上げに布やブラシを使って余分なクリームを取り除く。
そうすることによって、革の状態をよりよくすることができるだろう。
クリームは潤いを与えるとはいえ、塗ったままの状態だとカビが生える原因にもなる。
しっかりと乾かした後のこの拭き取るという一工程を忘れずに行うように意識してケアをしよう。
お手入れの頻度
基本的にバックなどの革アイテムは使ったら毎回お手入れをするのがベストだ。
とはいえ、本格的なケアをする必要はなく布で乾拭きをするというケアをして汚れを落とすようにしよう。
クリームを使うようなしっかりとしたケアは大体月に1回行うのがベストだ。
とはいえ、一番良いのは革のコンディションを見て必要な時にケアを行うというのがおすすめだ。
革が乾燥してきたなと思ったらクリームを使ったケアをしよう。
もしも1ヶ月以上期間が空いたとしても、乾燥が見られなければ様子を見ても大丈夫だ。
革の状態を見ても分からないという人は月に1回ケアをしておくと安心だろう。